Crazy for you
今日も今日とて残業にいそしんでいた鬼灯の耳に、覚えのある電子音が届いた。卓上を見ると、携帯電話のシグナルライトが控えめに点滅している。着信である。
こんな時間に内線ではなく携帯に掛けてくる相手など限られている。ペンを手にしたまま左手だけで二つ折りのそれを開き、通話ボタンを押して耳に当てた。
「はい?」
『あ、僕だけど。残業中?』
「ええ」
うなずきつつ、集中力の六割は手元の書類に向けて署名をし、印を押す。
電話向こうの相手を軽んじているわけでは決してないが、この程度に雑な対応をしても許される存在ではある。仕事中であると承知の上で私用電話をしてくる方が悪いと、その辺りの判断は冷淡だった。
『そっか。あのさ、僕の方もなの。来週、薬学の学会があるだろ。研究発表用のデータが上手く取れてなくて』
おや、と思った。
「珍しいですね。貴方が手こずるなんて」
『うん、珍しい。久しぶりだよ、こんな風に苦労するのは。元々ちょっと気まぐれな材料だから、常に安定して成分を抽出できるわけじゃなくてさ。方法は一応確立してるんだけど、それに今回、僕が手を加えて、もっと効率的に薬効成分を精製できる方法を見つけたんだけど……』
「それが上手くいってないと」
『そう。ここ数日、微妙に湿度が高いからそのせいだと踏んでるんだけどね。駄目なら駄目な理由もきちんと見つけて条件を整理しないといけないから、それに手間取ってて。で、本題なんだけど、こんな状態だから明後日、うちに来ても何もしてやれないと思うんだよ』
白澤の声は溜息交じりだった。いくらか疲れも滲んでいる。
『だから、せっかくの休みなのに悪いんだけど、今週末はそっちで過ごしてくれる?』
「別に構いませんが……」
『うん、ごめん。埋め合わせはするから』
「分かりました。また次の休みにそちらに行きますから、二回分まとめて御馳走して下さい」
埋め合わせを必要ないとは言わなかった。そんな遠慮をする仲ではないのだ。
白澤もこちらの遠慮のない答えに逆にほっとしたのだろう。声にやわらかさが戻った。
『了解。でも、その前に学会が終わり次第、僕の方が行くよ。レジュメ、お前も欲しいだろ』
「要ります」
『分かってる。来週後半以降で、どうしても駄目だっていう日だけメールで知らせて。その日は外して行くから』
「分かりました」
『それじゃ、また電話する』
「はい」
応じて、通話を切る。
それから、さて、と鬼灯は考え込んだ。
「半月ぶりに会えると思ったんですけどねえ」
白澤の求婚を受け入れて二年余り。紆余曲折を経て結婚に至った自分達だが、愛情は勿論ある。好きでもない相手と永遠を誓うほど、どちらも物好きではない。それぞれにこの相手しかいないと思い定めての今だ。
しかし、その実態はといえば蜜月には程遠い別居婚だった。こちらの残業と休日出勤が日常化しているせいで、平日はまず顔を合わせることがない。白澤が配達のために日本地獄にやってきたり、こちらが所要ついでに極楽満月に立ち寄ったりした時に短い会話を交わすのが精一杯なのだ。
そんなわけで、未だ新婚のはずなのに、それらしく振る舞えるのは月に二、三回という状況がずっと続いているのである。
「さて、どうしたものか……」
一緒に暮らせないことは仕方がないと諦めていても、離れて過ごす日々が続けば顔を見たくなる。朴念仁と言われているが、これでも人並みの情緒はあるのだ。
しかし、今週末の予定は流れてしまった。突然ぽっかりと空いてしまったスケジュールを、一体どうすれば良いのか。
白澤を責める気はない。会う約束を反故にするのは、普段は圧倒的に自分の方が多いのである。
しかし、たまの休日は極楽満月で過ごす癖がついてしまっているために、改めて一人で過ごすとなると何をすればよいのか。咄嗟には思い付けなかった。
「金魚草の世話でもするか、部屋の本の片付けでもするか……」
未だ生活の基盤は閻魔殿にあるから、やることはそれなりにある。鬼灯が休日をこちらで過ごすと知れば、座敷童子やシロたちも喜ぶかもしれない。
そうは思ったが、何となく気分は浮かないままだった。
「ほんの少し前までは、休みは一人で過ごすのが当たり前だったのに……慣れというものは怖いな」
会えないと分かっただけで、これほどまでも心は沈むのである。
零れそうになる溜息を押し殺して、ペンを取り直した。
「まぁ、特に何もやる気にならなかったら休日出勤でもしますか」
関係者の誰が聞いても泣きそうになるだろう台詞を呟き、鬼灯は再び書類を片付ける仕事に戻ったのだった。
* *
「疲れたなぁ……」
新たな実験結果をひとしきりメモに取ったところで、白澤は大きな溜息をつき、背筋を伸ばした。
ずっと机に向かっているせいですっかり凝ってしまった肩や背中が、どうにもこうにも痛くて怠い。こういった不調に悩まされることは滅多にないだけに、ひどくみじめな気分になってしまう。
「あー、なんでこんな研究を始めちゃったんだろう」
最初のうちはノリノリだったのだ。誰もが手を焼いて苦労している薬効成分の抽出と精製を、従来よりも効率よくやれる方法を思い付いて、これはイケる!と思ったのである。
ところがどっこい、いざ検証実験を始めてみたら事は簡単に運ばなかった。新しい方法は確かに効率は良かったが、非常にデリケートな原料であるために、わずかな温度湿度で抽出できる成分の量も質も全く変わってしまうことが分かったのである。
結果が変わるのなら、この条件の時はこういう量と質になるということを表にし、最適な数値を見つけ出さなければならない。そのための比較に膨大な時間と手間を要することとなり、この十日間というもの実験にかかりきりだった。
このペースで行けば、学会の前々日くらいには全ての結果を出せるはずだが、そこからスライドも作るとなるとスケジュールはギリギリである。何とか寝る時間だけは確保しているものの、余裕は全くなかった。
「研究自体は嫌いじゃないけどさぁ。そのせいで嫁さんにも会えないってどうなんだよ……」
疲労感のあまり、鬼灯が聞いたら眦を釣り上げるようなことをつい、呟いてしまう。
白澤と鬼灯は自他ともに認める夫婦だが、実際のところはどちらが夫で妻かということは定まっていなかった。ただ、白澤が鬼灯を抱くことが殆どであるため、白澤の意識ではあちらが嫁ということになっている。
鬼灯も呼称などどうでもよいと考えるドライな性格だから、知ってもさほど怒りはしないだろうが、面白くはないだろう。
大陸の神獣と日本地獄の鬼という立場の違いはあれど、二人は常に対等なのだ。千年余り喧嘩を続けていた間でさえ、それは変わらなかった。結婚した今は尚更だ。
疲れていると、どうも不用意な言葉が口を突いて出る。ひとまず茶でも淹れて休憩しようと、白澤は立ち上がった。
考えてみれば夕飯も食べ損ねている。桃太郎は、二人が結婚してから直ぐに他に住居を借りて通いとなったため、今は実質、独り暮らしである。自分で食事を作らなければ誰も作ってはくれない。
しかし、この状況できちんとした料理をする気力があるはずもない。買い置きのカップラーメンはまだあっただろうかと思いながら台所に向かいかけた時。
不意に背後で戸口が開いた。
「こんばんは」
「へ……?」
店内に入ってきた相手を見て、思わず声を失う。
衣装の漆黒と血赤の取り合わせは、他の誰かと見間違えるはずもない。
しかし、なぜ今夜、来るのか。
「僕、忙しいって言わなかったっけ」
「言われましたよ」
「だったらなんで……」
一昨日の夜、電話で構ってやれないと言ったはずだ。実際、手料理を作ってやるだけの暇もない。鬼灯も分かりましたと言っていたではないか。
だが、当の鬼神はしれっとした顔で答えた。
「分かりましたと言いましたけど、大人しく従う必要はないと電話を切った後で気付きましたのでね」
「はぁ?」
確かに従う必要があるかと言われれば、ないと言うしかない。白澤自身、命令をしたつもりはなかった。だが、このクソ忙しいところに来て、一体どうしようというのだろう。
鬼灯の考えがさっぱり分からず見つめていると、鬼は小さく首をかしげてこちらを見た。
「晩御飯はもう食べました?」
「え? あ、いや、まだだけど……」
「そうですか。私もまだなんです。というわけで、台所を借りますよ」
「へ?」
何を、と問う間もなく鬼灯はすたすたと奥へ歩いて行ってしまう。思わず後を追うと、勝手知ったるとばかりに調理台の上に風呂敷包みを置いた鬼灯は、懐から取り出した紐で手際よく袖を襷掛けにする。
そして、白澤を振り返った。
「仕事の続きをしていて下さっていいですよ。どこに何があるのかは分かってますから、できたら呼びます」
そう言われれば、鬼灯が何をしようとしているのかは馬鹿でも分かる。
「お前が作ってくれるの……!?」
「ええ。私も腹が減ってるので、簡単なものですけどね」
仕事を終えたその足で買い物をして来たので、と言いながら鬼灯は風呂敷包みをほどき始めた。呆然と白澤が後姿を見つめていると、視線に気付いたのだろう。振り返り、軽く睨んできた。
「ほら、とっとと行きなさい。時間を無駄にする気ですか」
「あ、うん。……本当に手伝わなくてもいいの?」
「要りません」
きっぱりと拒絶をされる。これ以上ぐずぐずと立ち止まっていたら、本気の雷を落とされかねない。ひどく後ろ髪を引かれながらも、白澤は作業台の所へと戻った。
鬼灯も料理を得意としていることは知っている。しかし、白澤の方が一日の長があることと、鬼灯には料理をする暇がないという現実的な事情により、これまで食事の支度をするのはもっぱら白澤の仕事だった。
だが、今夜はどういう気まぐれだか、鬼灯が夕食を作ってくれるという。
「なんか……めっちゃ嬉しいんだけど……」
どうしよう、と呟く。
まさかこんな展開になるとは思ってもいなかった。だが、電話で忙しいと言ったから鬼灯なりに考えてくれたのだろう。
普段はやわらかさをまず見せない鬼だが、内にある情はとても濃(こま)やかだ。分かってはいるが、こんな風に実感できる機会はとても少ない。
「何を作ってくれるんだろ」
ちらりと台所の方に目線をやるが、角度的に何も見えなかった。ただ、食材を刻む軽快な包丁の音が聞こえてくるばかりである。
どんな食材を持ってきたのかも見えなかったが、いくら鬼とはいえ、自分も食べるものに嫌がらせを仕込みはすまい。自分たちの関係も、喧嘩ばかりをしていたあの頃とは違うのだ。
「楽しみだなぁ」
嬉しくて、疲れていたはずの全身に再び活力が巡り始める。現金なものだと思うが、大事な伴侶に食事を作ってもらって喜べないような男にはなりたくない。これで良いのだと、作業台に向き直った。
そしてまた集中して実験を続けていると、できましたよと声を掛けられた。
我に返って時計を見ると、三十分ほどが過ぎている。
「キリは付けられます?」
「あ、うん。あと十分くらい待ってもらってもいい?」
「大丈夫です」
あと数分で今やっている成分抽出が終わる。そう答えると鬼灯は、終わったら来て下さいねと言って台所へと戻ってゆく。
白澤は再び集中し直し、作業を終えて簡単に結果のメモを取ったところで立ち上がった。
実験に夢中になっていたため気付かなかったが、出汁の良い匂いがする。揚げ物の匂いもだ。何だろうと思いつつ台所へ行くと、鬼灯は直ぐにこちらに気付いてコンロの火を点けた。
見れば、二口のコンロの上にそれぞれ小さな一人用の土鍋が載っている。鬼灯はそこに卵を一つずつ割り落とし、更に横に置いてあった海老の大きな天麩羅を載せた。
そして一分ほどで火を止めて、二つの鍋をテーブルへと運ぶ。
くつくつと煮えている鍋の中にあったのは、鍋焼きうどんだった。
「はい、甘やかしうどんですよ」
「甘やかし?」
「ええ。油揚げと海老天。贅沢でしょう? だから甘やかしうどんって言うんだそうです。本で読んでから一度、作ってみたくて。ついでですから、もっと美味しくしようと思って卵も加えてみました」
「へえ」
言われてみれば、確かに大きな油揚げも入っている。きつねうどんと天麩羅うどんが一つになり、更には卵まで落としてあるのだ。見るからに美味しそうだった。
「食べてもいい?」
「どうぞ」
「いただきます」
立ち昇る濃厚な出汁の香りに、思わず腹が鳴るのを感じながら箸を取る。卵の黄身を破いてしまわないよう避けながら、うどんを引っ張り上げ軽く吹いて冷ましてから啜る。
「美味い…!」
「口に合いましたか」
「うん、出汁がすごい! こればっかりはお前には叶わないなぁ」
「出汁は和食の基本ですからね。逆に私は、中華では貴方みたいな味は出せませんから丁度いいでしょう」
白澤が手放しで褒めると悪い気はしないのだろう。鬼灯の口元もわずかにやわらぐ。
実際、うどんは素晴らしく美味かった。
煮込まれている分、麺にはしっかりと味が染み込んでいるし、載せてある油揚げは、一般のきつねうどんに比べると甘さが随分と控えめでふっくらと炊き上がっている。
天麩羅の海老も、熱の通り方が絶妙でぷりぷりだ。衣もほどほどの厚みがあって、汁を吸いこんでやわらかくなったのがたまらなく良い味である。
そして、卵は黄身が橙色に近いほどに色が濃く、味も濃厚である。うどんに絡ませて食べると、これまた妙味としか言えない味が口に広がった。
「美味い。熱い。けど、めちゃくちゃ美味い」
「それは良かった」
はふはふと熱々のうどんを啜りながら、白澤は美味い美味いと連呼し続ける。
空腹のところにこの滋味である。ほぼ一気に食べ終えて息をつくと、鬼灯が茶を出してくれた。焙じ茶である。香ばしい匂いは、焙じたての葉でしか出せないものだ。
「至れり尽くせりってこういうことだよね」
「ええ」
感動と共に白澤が言うと、鬼灯はうなずく。そして、どことなく悪戯っぽい目でこちらを見た。
「貴方がいつも私にしてくれていることですよ」
「へ?」
思わず鬼灯の顔を見つめ、手元の卓上を見る。
疲れた伴侶の空腹を満たす美味しく温かな食事。言われてみれば、確かにそうであるかもしれない。
けれど、すぐには呑み込めなかった。
「え、いや、でも僕は普段から料理してるし、料理するの好きだし……」
「私だって料理するのは嫌いじゃないですよ。ただ、時間がないだけで。それに食べるのなら、自分で作ったものより貴方に作ってもらったものの方がいいですしね」
だから普段はやらないだけです、と澄まして茶をすする鬼灯の顔を、白澤は半ば呆然として見つめた。
「何です?」
「え。あ、だって、お前が珍しくデレるから……」
「たまにはそういう日もありますよ」
照れるどころか嫣然としたまなざしを向けられて頬が熱くなる。
そうだ、と思い出した。性悪というわけではないが、この鬼は一筋縄ではゆかない性格をしているのだ。
冷静なようで濃やかな情を隠し持っていたり、朴念仁なようでひどく扇情的な言動をしてみせたり。
付き合い始めてから見せるようになった密やかな一面に、思えば振り回されっぱなしかもしれない。しかも、それが嫌ではないから、また困るのである。
「……お前さ、もしかしなくても分かってやってるよな? 僕がどんなにムラムラしても今夜はお前に手を出してる暇がないって分かってて……」
「勿論」
「この鬼……!!」
「当然です」
しれっと応じて、さて、と鬼灯は立ち上がる。
「今夜は泊めて下さいね。明日の休みはここで過ごすことにしましたから」
「えええ〜?」
「貴方の研究の邪魔はしませんよ。上げ膳据え膳で世話してあげますから、貴方は存分に実験に集中して下さい」
手際よく土鍋を重ねて流し台に運びながら鬼灯は言う。どうやら片付けまでしてくれるらしい。それどころか、明日も一日世話をしてくれる宣言である。
「――なんかさぁ、それって……」
「何です?」
「いや、いい」
構えないから来るなと言ったのに押しかけてきて、食事を作ってくれて。
よほど一緒に居たいみたいじゃないかと口にしたら、一体どんな反応が返ってくることか。臍を曲げられても困るし、逆に、そうですよと肯定されてもどうしたらいいのか分からない。
ただ、愛されているということだけは、研究疲れの頭でも十分すぎるほどによく分かった。
「鬼灯」
「はい?」
振り返った鬼灯は、目元に少しばかり疲れが滲んでいるものの、相変わらず美しかった。長い睫毛と深い色の瞳が何とも言えない艶をたたえてこちらを見る。
いとおしい、と思った。
ゆっくりと抱き締める時間がないことが腹の底から恨めしい。だが、こういう忙しい時であるからこそ、見せてくれている優しさでもある。何とも悩ましい話だった。
「ありがとうな。甘やかしうどん、すごく美味しかった。今週は会えないと思ってたから、来てくれてすごく嬉しい」
「……これくらいのことでしたら、いつでもしますよ。それに貴方が研究をしている様子を見られる機会も貴重ですから、逃したくなかったというのが本音です」
心からの想いを込めて告げると、そんな言葉返ってくる。うん、とうなずいた。
「それじゃ僕は仕事に戻るから。お前は適当に寝て」
「はい」
うなずく鬼灯に微笑んで、白澤は数歩の距離を詰めて歩み寄る。肩に手をかけ、唇を寄せても拒まれなかった。
触れるだけでは惜しかったから、少しだけ深いキスをしてゆっくりと離れ、それじゃあと店の方の作業台へと戻る。
胸の奥がじわりと温かった。熱々の鍋焼きうどんを食べたからというだけではない。これは鬼灯がくれた熱だ。
構えないと言ったのに、会いに来てくれた。何もしてやれないのに、休日をここで過ごすことを選んでくれた。これが愛情でなくて何が愛情だろう。
研究の様子を見たいと言ってくれたことも、研究者冥利に尽きた。世話はしてやるから存分に実験に集中しろという以上の激励の言葉が、果たして存在するだろうか。
「ああ、もう本当に愛してる」
来週の学会が終わったら、三段重ねの重箱に鬼灯の好物を詰めるだけ詰めて日本地獄まで届けてやろうと思う。
仕事の都合で学会に行けないことをひどく悔しがっていたから、各研究者の発表内容の説明を聞きながら好物を食べることができたら、きっと鬼灯も喜ぶだろう。
そして、次の休みには目一杯いちゃいちゃして過ごすのだ。
「よし、頑張るか」
すぐ向こうには鬼灯がいる。明日も一日、傍にいてくれる。
ただそれだけのことで力が湧いてくる。この世界の誰よりも自分は幸せだと思った。
End.
甘やかしうどんは羽海野チカ先生の『三月のライオン』に出てくるアレです。あまりにも美味しそうで一度書いてみたかったので、今、ものすごく満足です(*´ω`*)