登場人物紹介
●太公望●
崑崙大学経済学部助手。プライマリー(小学校)時代からスキップを繰り返し、院を卒業と同時に学内最年少で博士号を取得した秀才。だが、面倒くさいという理由で、助教授・教授への昇格は拒んでいる。
また、子供の頃に家族を事故で亡くしており、公にはされていないが戸籍上は崑崙大学前総長・元始天尊の養子で、将来の総長となることを周囲に期待されている。
十代半ばにしか見えない外見だが、現在23歳。
●楊ゼン●
崑崙大学大学院(玉鼎ゼミ)1回生。巨大コングロマリット・金鰲グループの御曹司で、幼時から金鰲グループが本拠地としている合衆国と母国を往復しつつ、将来はグループ総帥となるべく英才教育を受ける。
ハーバード大(法学)を卒業してから帰国、崑崙大学経済学部に入学し、2年のスキップを経て、卒業後は院に進学。(→本当は帰国するはずだったのだが、太公望を追いかけるため大学に残った)
彼もまたスキップを繰り返しているため、現在21歳。
●普賢●
崑崙大学理学部助教授。太公望の幼馴染にして、親友。
かわいい外見に反して、教授陣の中では最強(最凶?)と恐れられている。
●玉鼎●
崑崙大学経済学部教授。楊ゼンが在籍するゼミの担当教授。
寡黙なお人好しで、あくの強い友人たちに振り回されていることが多い。
●太乙●
崑崙大学工学部教授。ロボット工学の第一人者。
玉鼎・太公望と仲が良く、毎日のように玉鼎の研究室に茶を飲みにやって来る。
●道徳●
崑崙大学社会学部教授。「社会学は体力だ!!」がモットーの行動派で、フィールドワーク実習の過酷さは伝説と化している。サッカー部顧問兼監督。
舞台設定
◆学園都市・崑崙◆
その名の通り、崑崙総合大学を中心として、複数のカレッジとそれらの付属学校、公立研究機関、各企業の研究所を集めた計画都市である。
それらの研究機関で効率的に研究事業が行われるよう、市内を走るモノレール環状線は運賃無料、マンションなどの不動産物件も格安であるなど生活面でも最大限の便宜が図られている。
それゆえに外部の人間に対する規制は厳しく、学生・研究者などの市民IDを発行された者しか市内には居住できない。
特殊な都市であるため、地方自治体としての権利も最大枠のものを与えられてり、また、学生を目当てとした娯楽施設も充実しているため、住民にとっては、一種のパラダイスと化している。人口約15万人。
◆崑崙総合大学◆
国内最高峰にして最大規模の大学となることを期して、20××年に開校された総合大学。
世界ランキングでも十位以内に位置し、あらゆる分野に対して優秀な研究者を輩出しているが、特に医学部、理学部、工学部、農学部、法学部、経済学部、社会学部に置いては、国内他大学の追随を許さない。
学生約2万3千人。2年前に現総長に就任した燃燈は、先代総長・元始天尊の甥である。