永久の夜 久遠の空   〜あとがき〜






ようやく終わりました〜。
一体いつになれば書き上がるんだろうと何度も疑ったティント編。ひとまずの終幕です。

途中経過は、作業日誌代わりのBBSにカキコしていたので省略しますけど、今回は本当に手こずりました。
こういう一種の転機になる位置づけの話は、どうしても気を使うので、色々調べたり展開や会話に悩んだり。久しぶりに心理学用語辞典なんかも開いてみたりしましたしね。
ちなみに途中でティルの台詞に出てくる、「感情の転移」は心理学用語です。Aという人物に向ける感情を、Bという人物相手にすり替えたり、劣等感をバネにして芸術作品を作ったり(こういった高度な転移は昇華と呼ぶ)する心理作用のこと。

今回は割合、坊っさんの内心について突っ込む展開になりましたけど、この人は見た目より遥かに複雑怪奇な精神構造をしているので、色々と怪しいです。どこまで真実で本気なのかは、きっと本人にしか分かりません。
あとルックですが、我が家の場合、ルックは坊っさんにも2主にも恋愛感情は持ってないです。気になる……というか、坊も2主も彼がちゃんと認識している、数少ない人間の一人ではあるんですけど。つまりは、友人と言われたら毛を逆立てて本気で嫌がる関係、かな。

初登場のシエラ様も、もっと書きたかったですね。
本当は、坊っさんともう少しまともな会話をするシーンが予定してあったんですけど、ルックとの会話シーンと少々タブって話が間延びしてしまう気がしたので、さらっと省略してしまいました。
まぁ、その辺は後日談ですね。

次はグリンヒル編ですけど、そこに入る前に短い幕間話を数本、書きたいなと思ってます。坊主中心で、登場人物は色々と変えて。
少なくとも、可愛い恋人との遠距離恋愛に耐え切れず、とうとう押しかけ夫宣言をしてしまったティルさんと、石頭の舅・シュウとの陰険な婿舅戦争が盛大に繰り広げられ、実家のグレミオ母さんは入り婿になった我が子を心配して、せっせと救援物資のシチューを送る……といった展開にはなりませんので、どうぞご安心下さい。(ホントか?)
しかし、その前に夏コミ委託予定の原稿を入稿してしまわないと……(-_-;)

それでは、本当に長いティント編でしたが、ここまで見て下さってありがとうございました。
また次作でお会いいたしましょう(^_^)/


古瀬晶 拝

BACK >>