其れ東方に一神在り
元は此れ、非天なり
悪逆無道の悪神
為
(
な
)
れども、説に
依
(
よ
)
って悔悟せし後、護法の神と成りぬ
冠に日月を抱き、
容
(
かたち
)
清らにして、貌憂い深し
されど、四肢強靭にして勇猛無比なり
邪鬼を狩り懲らしめること、烈火の如くして、 悪神
悉
(
ことごと
)
く、此れを恐れ
畏
(
かしこ
)
みたり
───其の名を、阿修羅と
謂
(
い
)
ふ───
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